2004年 11月 03日
2ヶ月に一回うちの研究室でハウス・レクチャ・シリーズなるものを企画している。
まぁ、研究室というよりは堀口さんという人が中心でやってますが。 この企画、教授の阿部さんの事務所(倉庫を改修しているので、やけに広い)を一晩だけちょっと片付けてスペースを作って、ゲストを迎えて話をしていただきましょうというもの。 一応テーマは「再生」ってことになっていて、都市の再生だったり、建築的な再生だったり色々あります。 まぁ、今回のゲスト「西沢大良」さんは、テーマとはちょっとずれていた感はあったけど。。 でも!話はほんとに面白かった。 印象に残ったのは、 部屋の中に差し込まれる光の美しさ、多様さ。 窓によって切り取られる風景。 室内風景そのもの。 写真で見ただけで実際に行ったわけではないのだけど、多分相当気持ちのいい空間がそこにはあると思う。 住宅に溢れるモノ、に着目した視点も面白い。 誰の家でも家具はあるし、食器だって家電だって色んなもの溢れている。 でも多くの建築の雑誌には、竣工前の何も入っていない「美しい」状態が載っている。 それに対して、彼は出来るだけ住み手のモノが部屋にあって風景を作っている状態というのを重要視していた。 「この写真は、竣工直後でまだ(住み手の)引越し前なので、面白くもなんともないのでとばします」みたいな。 そのスタンスには非常に共感できるし、これまでの住宅の作り方を超える何かがそこにあるのかもしれないと感じた。 ・・・まぁ、この辺に関しては9月に「ドメスティック・ランドスケープ」というコンペを彼が出題していて、そこでかなり考えたんだけど。(作品、出したけど全く音沙汰ないなぁ・・・) とにかく、住宅設計の面白さ、奥の深さ、大変さ、その他諸々を思いっきり感じた。 西沢大良建築設計事務所、かなり気になる事務所だ。 ちなみにスクリーン前の左の人物が西沢氏。 一見怖そうだけど、話し方はジェントルマンだったー。
by ryoexit
| 2004-11-03 01:21
| 建築・都市
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