2006年 06月 19日
半月前ほどに行った再春館ギャラリーに、また行く。
今回は、前回ここでお話した写真家・山田朋和さんから、海野さんのモンゴルの写真を薦められて、是非見たいと思っていたところ、丁度近くで用事があったので立ち寄った。 今回個展を開いている海野未来雄さんは、モンゴルに1年ほど留学していたそう。 そんなモンゴルで2005年の夏と冬に撮ってきた写真を中心とした個展だ。 そんな中、印象的だった写真は、荒野を裂くように掘り進められた溝が撮られたもの。 モンゴルの奥地といえども、インターネットのインフラの需要はある。 町と町(或いは村と村)をつなぐインフラは今や道だけではない。 その広大な荒野に長く続く掘られた先にある生活はきっと非常に地に根ざしたものだ。 けれども、情報技術の発達によってそれは大きく変わる脆さを持っていると思う。 どういう風に彼らの生活に入り込んでいっているのか、とかそんなことを考えていた。 もうひとつ気になったのは、モンゴルの映画館の話。 モンゴルは社会主義の頃、映画館が無い町や村では、ラクダやトラックなどが映画を映写する機器をサーカスのように運びながら各々の地域を回って、人々に映画をみせていたそうだ。 人々がたまにやってくる映画を外の広場かどっかで観ている光景はなんだかいいなぁと思った。 ところが、社会主義が終わった今、映画サーカスはなくなってしまった(たぶん国がその活動をしなくなったのだと思う)そうで、彼はそれをなんとか復活させるために村々を回ってそれまで映画を運んだりする仕事をしていた人達にインタビューをするなどの活動をしているそうだ。 なんとかモンゴルの映画サーカスの復活を応援したいなと僕も思った。 後、写真について言うと今年の春に撮ってきた写真をブックで見せてもらったのだけど、それが個人的には非常に気に入った。 やっぱり写真はなぜいいと思うかうまく言葉にできない。 最近気付いたのは、結構シンプルなのが好きなんじゃないかと思っているが。
by ryoexit
| 2006-06-19 23:59
| 建築・都市
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