2005年 06月 10日
脱・埋め込み 境界面
今日、阿○ 仁○展 B○dy 空間○講座 第5回「空間的○体」をビデオ上映会にて見た。
ゲストにアオキ氏、ナビゲータにツキハシ氏を迎えたこの連続講義の最終回。

なかなか刺激的な内容だった。
アオキ氏は「荒唐無稽」な建築を作りたいと言っていた。
荒唐無稽な建築とは、具体的な例としては「自然」が挙げられていた。
「自然」とは人とは関係のない、ある決定のルールに基づいて構築されたものである。
しかしだからこそ、人が自然と対峙したときには、人としての自分とは全く異なるものと出会ったことによる、ある種の感動を覚えるのだと(これは僕の解釈かも。。)。
つまり、彼が言う「荒唐無稽」な建築とは、人のアクティビティとは切り離されたカタチの決定ルールによって構築された建築である。
(ちなみに荒唐無稽とは、「根拠がなく、現実性のない・こと(さま)。でたらめ」。つまり、その空間に出会った人にとってはある意味で「現実味のない建築」であり、またそのカタチの作り方から見れば従来の方法とは異なる「でたらめな建築」であるという2重の意味をかけていると思われる。)

これは、ゲーリィとかザハがやっていることに近いのかな?
なんか、最近たまに聞く「脱・埋め込み」(コンテクストからの引き剥がし可能性)と関係あるんだろう。

それは、今彼がうちの大学のスタジオでの課題内容とぴったりとリンクする考えで、今彼が目指しているものが良く分かった。
その課題とは、「複数ファクターがそのどれもの立場で最適解であるような状況」がうまれる理論を構築(検索)して(これを「モデル」と呼ぶ)、そのモデルを建築的な設計ルールに変換し、それによって美術館を設計するものである。
つまり、カタチの決定ルールは機能やコンテクストとは関係ないのを見つけてきて適応させろって事。
モデルの具体例としては「免疫系」が挙げられている。
今の4年生が挑戦中です。
がんばれ~!!

あと、アオキ氏は下に載っているアベ氏の建築(ssm)を「最高傑作になるだろう」って言ってました。
アベ氏は建築を、ある状況の「境界面(インターフェイス)」として捉えようとして、
これまでも、その考え方によって作られた作品があったが、それらは両面性(つまり反転可能な状態)を持っていないものがほとんどであったと。
その状態(こちら側が人の領域で、あちら側は設備だったりする状態。つまり反転不可能な状態)での境界面とは建築というよりはインテリア的だということである。
それに対してこの作品は、美術品を包み込むシャボン玉がせめぎ合い、ある定常状態での境界面がそれぞれの場を規定していくという考え方によって建築全体が構築されていて、それは構造として効いているし、その構造的な理由から生まれた鉄板の特性(凸凹してるのですよ)によって、テクスチャが与えられ柔らかな空間を作っていると。

なるほど。
この前見てきた建築はやっぱりいいわけですね!
自分の作品ではないけど、なんだか嬉しくなってしまったわけです。

講演会自体はアオキ氏がイニシアティブを握っていた感じで、彼のいろんな意味でのうまさを感じたかなぁ。

あー、今日はマニアックな話になってしまったー。
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by ryoexit | 2005-06-10 04:18 | 建築・都市
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新宿勤務,建築社会人の日々。建築/都市/映画/小説/漫画/音楽/日常について思ったことを。
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